言われたままではない+αの対応と提案。
アルプスPPSで実現できた重要な集客チャネル
山口証券印刷株式会社は1921年の創業以来、大手私鉄をはじめとする鉄道各社の乗車券印刷を手掛けてきた印刷会社です。今では目にする事も少なくなりつつある、硬い厚紙の「硬券」や鉄道ファンに人気の高い記念乗車券を数多く取り扱っています。
きっぷをめぐる環境が大きく変化するなか、従来の「受注型ビジネス」から「自分たちから仕掛けるビジネス」への転換をめざしインセクス事業部を設立。伝統の乗車券印刷技術にデザイン力や企画力を加え、CDやDVDなどのパッケージ、ネット上の決済に利用できるギフトカードなど、印刷だけでなくさまざまな分野の企画やデザインへと事業を広げています。
インセクス事業部のご担当者様に、アルプスPPSとの取引のきっかけや今後期待することについて伺いました。
- 会社名
- 山口証券印刷株式会社
- 代表者
- 山口 明義
- 設立
- 1951年6月11日
- URL
- https://www.yamaguchi-s-p.com/
- 事業内容
- 印刷事業
新しいビジネスとして、期待をかける「ウェブtoプリント」システムで
「自分たちから仕掛けられる環境をつくる」
1921年の創業から、大手私鉄をはじめ鉄道各社の印刷券を提供してきました。
震災や戦災を乗り越え成長し続けてきたものの、「Suica」などのICカード乗車券の普及とともに紙のきっぷの需要は縮小しつつあります。きっぷをめぐる環境が大きく変化する中、このまま「いわれたことをやる」だけのビジネスモデルでは限界がくる。そういった危機感から、オーダーメイドデザインのテレホンカード印刷やパッケージ・パンフレット、コンサートグッズのデザイン分野へ進出。2003年からは、企画からデザイン・印刷までをワンストップで提供する「インセクス事業部」を設立しました。約1世紀にわたり培われてきた複数の異なる内容の券を同時に印刷する技術。これを武器に、自分たちからビジネスを仕掛ける側へのシフトを目指しています。鉄道各社のきっぷ需要が縮小する一方で、脚光をあびているのが「記念乗車券やグッズ販売」です。少子高齢化の影響もあり、鉄道各社のマーケティング上の課題がいかにファンを増やし、自社路線を利用いただけるかです。そこで、弊社の技術力を生かせる「乗車券」に「人気作家さんの直筆文字」という付加価値をつけて「記念乗車券」を提供。最近話題となったのが、列車が登場するアニメで有名な作家さんの直筆文字入り乗車券でネットメディアを中心に話題にもなりました。今後は長い間お付き合いさせて頂いている経験を活かし、イベントなども含めマーケティングソリューションとしてご提案していく予定です。
アルプスPPSさんへは、弊社のマーケティングソリューションとして展開していく「ウェブtoプリント」やグッズまで含めての「イベント企画・デザインサービス」などを「第五回鉄道技術展in幕張メッセ|2017.11/29〜12/1」という展示会でPRするためブースづくりでご相談しました。
展示会は重要な集客チャネル 見栄えと予算とのバランスで悩んでいた
鉄道乗車券をはじめ様々な有価証券印刷で、100年近い歴史を有する弊社ですが、近年ではネット専用プリペイド(POSA)カードをはじめとしたカード製造も手がけています。
お客様のニーズに応じた様々なデザイン・仕様のカードや台紙から「紙」を主体としたデザイン性の高いグッズ、ノベルティの企画まで従来の印刷会社の枠を超えた取り組みを行っており、そこをいかに見栄えよく低予算でPRをしていくのかが今回悩んだところでした。展示会へ出展するだけでも数十万の費用がかかりますが、そこに加えてブース設計や施工などのオプションが入るとあっと言う間に百万円近くになります。そこで予算を抑えるために、ブース壁面にPRポイントをデザインした出力紙を貼る方向で検討を進めました。
インクジェット印刷を依頼出来る会社はたくさんあり、いくつか見積りを取ってみましたが1番レスポンスがよく、「どのような用途で使うのか?」や「予算感がどれくらいか?」など細かな部分までヒアリングされた業者は、アルプスPPSさんだけでした。
見積り内容だけで判断すると、アルプスPPSさんよりお安い会社さんは沢山ありました。
ただアルプスPPSさんは、こちらが勝手に思い込んで諦めていた部分=本当のニーズを汲み取ってくださり、ご依頼したお見積りとは別に、展示会に出展されたご経験も踏まえて「バックシート」という商品をご提案していただきました。
「出力紙は低コストではあるものの、壁面にしっかり貼り付かず風にふわふわめくれて見苦しくなります。壁面に職人さんでなくても、簡単に貼れて糊のこりもなく会場さんからクレームもきませんよ。めくれたりもしないので、仕上がりもとても綺麗です。ただコストは少し上がります」
弊社として力を入れていくサービスなので、確かに見苦しくなるのは困るけれども、「バックシート」なるものは、今まで見たことも聞いたことも無かったので魅力的な提案ではあったものの不安があったのも事実です。
見積り依頼へのレスポンス 言われたままではない+αの対応
そこを感じとっていただけたのか、見積り依頼の翌日にはサンプルが届いていました。
今までネット印刷を利用したことはありましたが、電話が繋がらなかったり問い合わせへのレスポンスが無かったりで今回もそこが気がかりでした。その点、アルプスPPSさんは見積依頼へのレスポンスも早くこちらの意図を汲み取って頂いたり、依頼されなくても先回りしてご提案をして頂けるご担当者の対応であったりと他社さんと明らかに違っていました。アルプスPPSさんにお願いしようと決めたのは、そういったスピード感や対応力の部分です。
展示会当日は上手く貼れるのか不安でしたが、担当者の方が貼り方の解説動画を送ってくださり、思ったよりもスムーズにブースを仕上げることができました。
施工業者に依頼すれば、安くても数十万円。アルプスPPSさんにお願いすれば、十万円以下。仕上がりの綺麗さもさほどかわらず、ここまでコストダウン出来たので大変満足しています。