紙名の後に続く〇〇kgって数字の話

 どうも倉持です。
毎日が暑くて嫌になりますね。特に脂肪の厚い私にとっては辛い時期です。
そして今回は紙の厚さに関係する話です。(雑)

重さ?厚み?

 印刷慣れしてる方には今更な話ではありますが...
そうでない人は、例えば「コート90kg」の90kgっていう数字、

これ「別に重量の単位であって厚みの単位ではないよね?」と疑問に思われるかもしれません。
それもそうですよね、これがある決まった大きさの用紙を1000枚重ねた時の重量だという情報は
馴染みの無い方には知りようがありません。

・・・これを調べようにも「連量」や「斤量」といった用語を知ってないと、WEB検索しても簡単には出て来ませんし・・・
何を隠そう、私もアルプスに勤めるまではそんな事一切知りませんでした。
因みに紙が厚くなれば当然1枚辺りの重量も増えるので、90kg~110kg~135kgと増えて行きます。

コート90kgとコート62.5kgは同じ厚み

 はい、もう訳が分からなくなりましたね?
ついさっき言ってることと矛盾してるだろ?おい!ってツッコミが聞こえます。
実はこれ、1000枚重ねた時の紙の寸法が違います。
コート90kgは四六判と呼ばれる寸法の紙を1000枚重ねた時の重量です。
コート62.5kgは菊判と呼ばれる寸法の時の重量ですね。
以下の図を参考にしてください。


 最後に、用紙斤量を調べると米坪量という単語も出てきます。
これは1枚の用紙1㎡辺りの重量らしいです。あまり聞かないので割愛致しました。

斤量毎の用途まとめ

以下は、一般的な印刷用紙の連量とその主な用途を示した表です。

連量用途
55kgフライヤー
90kgフライヤー
110kgポスター、フライヤー、パンフレット
135g以上カタログ、パンフレット、名刺

なお、印刷用途やデザインの要件によっては、上記の連量以外の紙も使用されることがあります。特殊な表面処理や質感を持つ紙なども利用されることがありますので、具体的な要件に基づいて最適な印刷用紙をお選びください。

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