賞状印刷

千秋楽のお楽しみ

その昔、まだ大相撲が隆盛だった頃・・・
千秋楽、優勝力士の表彰式で毎回大いに盛り上がる場面がありました。
私と同じ世代か、それ以上の方々は懐かしく思いますかもしれませんが
覚えていらっしゃいますか?(40代後半~50代以上の壮年層の皆さん)

パンナム(パンアメリカン航空)は1950年代から幕内最高優勝力士に対して
「パンアメリカン航空賞」を授与していたのですが、1961年5月場所から
前任者の後を継ぐ形で登場しだしたのが、デビッド・ジョーンズ さんでした。

紋付き袴の和装の出で立ちの外国人が土俵に上がって「ヒョ~ショ~ジョ~」と
戯けたような雰囲気で賞状を読み上げると、退屈していた観客から拍手喝采を浴び
それ以来、開催場所の地方の方言を交えたり、受け狙い?の読み間違いや
たどたどしい日本語での噛みフリーズ、40㎏超のトロフィーをよろけながら力士へ渡したりと
ハラハラドキドキの自己演出を重ねていき、いつしか千秋楽の名物セレモニーとして
定着していきました。

自社の広報PRの絶好の場として、慎重163㎝の小柄な愛されキャラを
1961年の初土俵以来30年間演じ続けて、1991年5月場所で引退。
笑いを噛み殺しながら、ジョーンズさんから表彰してもらった優勝力士たちにとっては
激闘から解き放たれ、和やかな雰囲気の中で喜びに溢れた表彰式だったのでしょうね。

賞状は人生の節目の通行手形orご褒美

さて、相撲取り以外の、一般人である私たちは一生の中で果たして平均何枚くらい「賞状」
手にすることが出来るのでしょう?
卒業(卒園)・合格証書、感謝状、社内表彰、認定証、修了証、競技会・コンクール表彰・・・
貰えそうな機会は沢山ありそうですが、いずれも相当頑張ったり、勇気を振り絞ったり、縁の下で
我慢を続けたり・・・少なからずの努力や苦労が伴わなければ戴けない、神聖な「証紙」だなと
改めて実感させられます。未来への通行手形、または何かしらのご褒美でもあるのかもしれません。

シッカリした質感の高品質の賞状用紙・・・
重厚感溢れる金の鳳凰枠・・・
力強く迫力のある毛筆書体・・・
見栄えと品格を兼ね備えたレイアウト・・・
一生の思い出、記念になる神聖な「証紙」=賞状が貧相なものでは
立派な額装に入れて飾ろうという気持ちにはならないですよね。
表彰する側も、される側も満足のいくクオリティーでなければ
その重みや気持ちは伝わらないかもしれません。

賞状豆知識

  • 賞状の歴史
    発祥は紀元前300年以上より前に遡る中国とされ、皇帝が人事発令や褒章を伝令する書状として使用していました。
    日本では古来、宮中で使用されていたが、明治時代以降になり官公庁から庶民の生活にまで広まって行きました。
  • 賞状の飾り罫に込められたもの
    賞状の枠のデザインは大きく分けて「鳳凰」「雲龍」「桐」の3つの要素で構成されています。
    上部中央に配置された「雲龍」
    四瑞(龍・麒麟・鳳凰・亀)の一つである龍と恵の雨をもたらす幸運の雲を組み合わせている。
    龍は風水の世界でも幸運の象徴とされており、風水のルーツを辿ると古代中国では帝王学として
    重宝されている程重要な文化である事から如何に龍という存在を大切にしている事が伺えます。
    雲龍の左右に配置された一対の「鳳凰」
    雲龍同様、四瑞(龍・麒麟・鳳凰・亀)の一つで、聖徳の天子の兆しとして現れると伝えられる
    想像上の霊鳥です。鳳凰は、諸説ありますが、雄(夫)を「鳳」、雌(妻)を「凰」と言い
    夫婦・雄雌あわせて鳳凰と呼び、夫婦仲が大変良く一生涯を連れ添うと言われ縁起の良さに
    繋がっています。賞状用紙では、向かって左側の「鳳」と、右側の「凰」が向かい合っている
    レイアウトでデザインされています。
    下部から左右上部へと鳳凰に向かって伸びる「桐」
    中国で古来より「鳳凰が宿る尊い木」とされ、また「鳳凰は朝日を浴びた桐の葉の光に目覚める」
    とも言い伝えられています。その幹は色白く伸縮や割裂などの狂いが少なく、断熱性及び調湿性
    なども併せ持っており、高級家具(箪笥)などで使われ、尊くめでたい植物として日本に伝来し
    菊とともに皇室の紋章になり、また神文(神への誓約書)にも用いられるようになりました。
  • 賞状に句読点を付けないのはなぜ?
    古来、宮中行事の神文・天皇や将軍の意向や決定を伝える下知(命令書)を初めあらゆる
    書きものの文面においては句読点を付けない慣習があり、文脈が理解しがたい部分に限っては
    「字間を一字空けたり、改行していた」ことから、句読点を付けない流れが続いてきました。
    明治時代に入って欧米の文化や習慣が次々と取り入れられ、あらゆる文面の書式においても
    欧文の句読点である「,(カンマ)」「.(ピリオド)」の導入が検討された際や、その後において
    日本式の句読点である「、(点)」「。(丸)」の統一表記が決定された際にも、表彰状や感謝状の
    文言に限っては、「句読点を付けないと読めない」という見下した形に取られないようにとの
    理由から今日に至るまで句読点は付けないことにしたようです。

筆耕~オンリーワンの賞状作り

書道を極めたプロの文字書き職人が、ひと文字ひと文字に
思いを込めて書き上げる筆耕賞状は、手書きの温かみと
オンリーワンの価値で、贈り手と受け手の心を繋ぎます。
出来合いの書体には出せないハンドメイド賞状は
コストを超えた価値観を創出します!

◎賞状用の書体には、バランスと力強さが求められます

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この記事を書いた人

shinichiro haneda