私が印刷業界に入るまでと、紙本来のあたたかさ。

初めまして。2022年の10月からアルプスPPSでお世話になっているN2(本名非公開)です。
自己紹介を軽くしますと、つい昨年の入社前までオンデマンドの会社に勤めていました。印刷業界歴としては10年弱です。が!以前の会社がオンデマンドオンリーの会社だったのでアルプスPPSの主体であるオフセットの知識を、少ない脳みそに詰め込んで毎日楽しく、たまに頭をひねりながら仕事をしています。

さて本題です。私が印刷業界に入るキッカケとなった小話です。

小学生の頃の話ですが、図工の時間で【模写】の授業がありました。私はこれといってイラストなどが得意と思ったこともなく、何気なく当時使っていた色鉛筆のパッケージのイラストを模写しました。

それが案外うまくいったんです。今ではご法度だとは思いますが、先生が40人くらいの絵を1枚ずつ黒板に貼っていって「この絵がうまいと思う人~?手あげて~」という、いかにもナンセンスな採点でした。

この記事を読んでくださっている皆さんの中にも、小学校に必ずヒーローっぽい子っていませんでしたか?勉強もできて、スポーツができて、みんなの人気者!って感じの人。ちなみに私の学校のH君がそんな感じでした。

H君の番が回ってくるとみんなが一斉に手を上げました。(決して絵はうまくはない)
けど、やっぱりその場の空気ってのが当時もあって、私も手を挙げたんです。

そして私の番がきた!「この絵うまいと思う人~?」

・・・・・・・・・・・・・・・沈黙・・・・・・・・・・・・・・・

からの右の後ろの方から聞こえた男子の声【全然うまくない】
悲しみと、その場の空気に飲まれH君の絵に手を挙げてしまった私は悔しくて、家に帰ると家の中にある裏が白紙のスーパーなどのチラシを探し、絵を描き続けました。毎日です。
悔しくて、悲しくて、描きまくりました。小学校1年生から中学校3年生卒業まで毎日です。
9年間、通算3285日です。家には3285枚以上の絵がありました。

気づいたころには、文化祭のパンフレットの表紙を手掛けたり、修学旅行の挿絵など、先生からも依頼が来るようになりました。そこで初めて印刷というものに触れました。
今でも覚えています。文化祭のパンフレットはレザックの藤という紙を使ったことを。大体ここからでしょうか、【自分は絵を描くのも、モノ作りが好き】ってことに気づいたのは。暇さえあれば絵を描いてコンビニで印刷してました。

小話が長くなりました。自分が描いたり手掛けたものがやはり紙、印刷物となって手元にくると、これ以上ない感動が味わえます。ペーパーレスが進む中、【紙媒体は今後~】という話もよく聞きます。
しかし、人間は五感を司る生き物です。その中に『触覚』があります。
印刷物独特の手触り、紙の質感、あたたかみ・・・きっとこれは人それぞれ感覚が違うはずです。
ペーパーレスが進んでも、人のあたたかみを伝えるには【紙】が一番だと感じています。

母の日に【レザック ツムギ 絹】を使用して描いた母の誕生花。
独特の質感と色合いがナチュラルさを醸し出します。

紙にも性格があって、高級感があるもの、和紙のように古風なもの、ラメが入ったようなラグジュアリーなもの。
本当に紙と印刷って面白いんですよ。同じ絵柄でも紙を変えたりすると、ガラッと印象が変わります。
アルプスPPSは紙の種類が豊富です。私も実際何か作りたい!!!!って思うくらいです。

初めてにしてはすごく長くなりました。すみません…
最後にかっこいい言葉で、締めくくりたいと思います。

私たちアルプスPPSは、法人のお客様はもちろん、個人のお客様のご依頼もまごころ込めてご対応します。【紙】という媒体を使って。
今後ともまごころ印刷アルプスPPSをよろしく願いいたします!

N2

この記事を書いた人